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臨床倫理指針

岡波総合病院の臨床倫理の方針

  • ・患者の人権、意思、信仰の自由等を尊重します。
  • ・患者に公正で有益な医療を提供します。
  • ・守秘義務と個人情報の保護を徹底します。
  • ・生命の尊厳にかかわる問題は、臨床倫理委員会の審議結果に従った医療を提供します。
  • ・臨床研究は、倫理委員会で審議された結果に従い実施します。

主な臨床倫理課題への対応方針について

  • 1.意識不明・自己判断不能の患者のための意思決定について
    • ■最も適切な代理人に説明を行い、同意を得て診療を行います。
    • ■但し緊急事態で生命に問題があり、かつ家族等適切な代理人に連絡がつかない場合は、最善の方針をとることを基本として、主治医を中心とした多職種で検討し判断します。
    • ■有効な事前指示書があれば、これが優先されます(リビングウィル)。
    • ■15歳未満の場合、親権者の意思が優先されます。親権者の意思判断が不利益につながる場合は、虐待である可能性を考慮します。

  • 2.宗教上の理由による輸血拒否について
    • ■輸血拒否の意思を表明される場合、その意思を尊重して可能な限り、無輸血治療のために最善の努力をつくします。しかし、治療に携わる医師が、輸血を行う以外に救命の方法がないと判断した場合には、患者、家族の同意がなくても輸血を行います。(相対的無輸血の方針)
    • ■全ての手術や出血する可能性がある治療は、輸血の同意がなければ行いません。治療に時間的猶予がある場合は、他院への紹介、転院の対応を行います。
    • ■患者、家族から提示される「免責証書」等、「絶対的無輸血治療」に同意する文書の受理、署名はしません。

  • 3.臓器移植について
    • ■当院は角膜提供に対応します。法令を遵守し、「臓器の移植に関する法律の運用に関する指針(ガイドライン)(厚生労働省)」及び当院の「臓器移植マニュアル」に従います。

  • 4.終末期医療(DNARを含む)について
    • ■終末期の医療・ケアについては、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン(厚生労働省)」に従い、患者やご家族と相談の上、患者の意思に基づいた医療を行います。また、可能な限り、疼痛やその他の不快な症状を緩和し、精神的・社会的援助を含めた総合的な医療・ケアを行います。

  • 5.告知に関すること
    • ■当院「患者の権利と責務」に基づき、患者の自己決定権を尊重するため、原則として患者本人に真実を開示します。ただし、本人が望まない場合や、その他治療等の必要性から告知しない方が妥当と判断される場合にはこの限りではありません。

  • 6.検査・治療・入院拒否、指示不履行について
    • ■検査・治療・入院などの必要性および利益、実施しない場合の負担と不利益ついて十分な説明を行っても患者が医療行為を拒否した場合には、患者の自己決定権を尊重します。ただし、感染症等で第三者に危険が及ぶ可能性がある場合は、医療行為の拒否は制限される場合があります。患者の意思、社会的妥当性、医学的妥当性が一部でも相反する場合には、現場の多職種チームで対応します。対応が困難な場合には、倫理コンサルテーションチームが介入して検討し、さらに判断が難しい場合には臨床倫理委員会で審査します。

  • 7.その他の臨床倫理的問題について
    • ■その他の臨床倫理的な問題については、本臨床倫理の方針の原則に従い判断しますが、判断が困難な場合には、臨床倫理委員会において検討します。

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