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泌尿器科

 泌尿器科では、尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)の疾患、前立腺、精巣や精巣上体などの男性生殖器の疾患、腎不全に関連した疾患に対し、診療を行っています。基本的には、標準的治療を提供することを目指していますが、患者様や家族様のご希望にも添える治療にも対応していきたいと考えています。排尿に関わるご不満のある方、尿に血が混じるなど異常を感じた方、検診でPSA高値や尿潜血陽性を指摘された方は当科にご相談ください。
 当科は再診の方は時間予約制で診療を行っております。したがって、初診の方、予約外の方は待ち時間が長くなることがあります。また、予約のある方でも、診察前に尿・血液検査、レントゲン検査、エコー検査がある方は、その結果が出るまで時間がかかりますので診察の順番が前後することがあります。何卒ご理解いただきますようお願いします。

小児の慢性疾患

一般泌尿器科  尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石など)、腫瘍(副腎、腎、尿管、膀胱、前立腺、尿道、精巣、後腹膜)、排尿障害(前立腺肥大症、過活動膀胱、尿閉、尿失禁)、尿路感染症(急性腎盂腎炎、急性前立腺炎、急性精巣上体炎、急性膀胱炎、急性尿道炎)などに対して、手術治療や薬物療法で治療します。
小児泌尿器科  先天疾患である水腎症や尿路奇形、停留精巣、排尿障害や夜尿症などの、小児の疾患に関しては、奈良県立医大の小児泌尿器科専門医が第1,3週目の月曜午前に診察しております。
血液浄化部門  血液透析は、24床で、月水金曜日は午前・午後の2部で、火木土曜日は午前のみで行っています。血液透析の導入時や、緊急透析、合併症によって入院加療が必要な場合は入院で透析を行います。血液透析でのシャント作成(動静脈の吻合手術)やPTA(経皮的な血管拡張術)といったブラッドアクセスに関する手術や、続発性副甲状腺機能亢進症による副甲状腺摘除術も行っております。

医師紹介

部 長

藤本 健
資 格 日本泌尿器科学会 専門医・指導医
日本透析医学会 専門医・指導医

透析室室長

岩井 哲郎
資 格 日本透析医学会 専門医・指導医

医 長

直井 牧人
資 格 日本泌尿器科学会 専門医

医 師

髙松 倫己
資 格

特 色

  • 尿路結石については、それぞれの結石の大きさや場所によって、体外衝撃波砕石術(ESWL)、経皮的腎砕石術、経尿道的砕石術、切石術など治療方針を決定します。また、いくつかの治療を組み合わせた集学的な治療を行うこともあります。尿管閉塞に伴う急性腎盂腎炎を合併した場合は緊急でドレナージ(尿管カテーテル留置や経皮的腎瘻造設)が必要となることがあります。
  • PSAが高値の方は、前立腺癌が疑われますので、直腸からの触診や、超音波検査(エコー)・MRIなどの画像検査も参考にしますが、前立腺針生検をおすすめします。この検査は2泊3日の入院が必要で、エコーを観ながら直腸より針を前立腺に穿刺し、前立腺組織を約10か所採取します。
  • 前立腺癌に対する治療については、年齢、PSA値、病期(癌の広がりや転移の有無など)、グリソンスコア、合併症などを考慮し、手術治療、放射線治療、ホルモン療法、PSA監視療法などから選択します。
  • 腎癌の手術では、腎機能温存のため小さい腫瘍の場合は腎部分切除や腫瘍核出術を積極的に行います。また腎摘除術の必要な場合では腹腔鏡下での手術を行いますが、腫瘍が大きく内視鏡下手術が困難なものでは開腹手術を行います。
  • 膀胱癌では経尿道的手術で治療と病理診断を行います。しかし浸潤性膀胱癌では膀胱全摘除の適応となります。その際の尿路変更は尿管皮膚瘻、回腸導管、新膀胱などを検討します。上皮内癌に対してはBCG膀胱内注入療法を行います。
  • 前立腺肥大症に対する治療は、まず薬物療法を行います。排尿症状の改善が不良な場合、手術治療も検討します。手術は、経尿道的手術で行います。
  • 頻尿や尿意切迫感を呈する過活動膀胱の症例には薬物療法を行います。
  • 停留精巣、腎盂形成術などの小児泌尿器科手術では 小児泌尿器専門医が0歳からの手術を行い、3-4日の短期入院での治療を行っています。

令和5年手術件数と主な内容

術 式 症例数
腎摘除術(鏡視下/開腹) 1/0
腎・尿管摘除術(鏡視下/開腹) 4/1
鏡視下副腎摘徐術 2
膀胱全摘術 1
経尿道的膀胱腫瘍切除術 108
経尿道的前立腺切除術 18
経尿道的尿管砕石術 57
体外衝撃波砕石術 68
内シャント造設術 7
膀胱砕石術 11
陰のう水腫(成人)・精液瘤 5
その他 35
317件

令和5年検査件数と主な内容

検査 症例数
前立腺針生検 101

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